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家を買ったらもらえるお金の勘違い

From:柴垣和哉@和歌山家づくりのお金相談センター

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住宅購入専門ファイナンシャルプランナーの柴垣です。

 

消費税10%になる時期が近づいてきていますね。

 

国は消費税が10%に上がる際に景気が落ち込まないように、

住宅ローン減税の期間を延長したり、

すまい給付金を増額したりしています。

 

 

こういった家を買ったらもらえる

お金の制度について勘違いを

している方がたまにいます。

 

今回はその勘違いについてです。

 

 

まず住宅ローン減税です。

 

住宅ローン減税は年末の住宅ローン残高の

1%にあたる所得税と住民税の還付を

受けられる制度です。(年間40万円が上限)

 

厳密に言うと、所得税はその年に払った所得税が

還付されますが、住民税は翌年の6月から払う

住民税額が減ることになります。

 

所得税は「還付」を受けることができ、

住民税は「減額」になるというわけです。

 

 

また、住宅ローン減税は住宅ローンを組んだ人が

受けられる制度ですので、

夫婦で住宅ローンを組んだ場合には、

夫婦2人共が住宅ローン減税を受けられるわけです。

 

しかし、勘違いしてしまいがちなのが、

夫婦2人共が住宅ローン減税を受けられるとはいえ、

必ずしも夫婦2人で住宅ローン減税を受けた方が

得をすると言うわけではない点です。

 

 

夫婦2人で住宅ローンを組んでも

戻ってくる税金は世帯主1人で組むのと

変わらない場合があります。

 

 

例えば、今後もずっと旦那さんの年収が

600万円(所得税約20万、住民税約30)

奥さんの年収が400万円(所得税約8.5万、住民税約20)

の家族が3000万円の住宅ローン(全期間固定金利1.5%、返済期間35)を、

旦那さん1人で組んだ場合と、

夫婦2人で住宅ローンを組んだ場合(旦那さん6:奥さん4の割合で借入)

で考えてみます。(消費税8%時と仮定)

 

 

まず夫1人で住宅ローンを組んだ場合に

受けられる住宅ローン減税は

 

1年目 約294000

2年目 約287000

3年目 約281000

4年目 約274000

5年目 約267000

6年目 約260000

7年目 約253000

8年目 約245000

9年目 約238000

10年目 約230000

 

10年合計 約2629000

 

旦那さんの所得税は約20万円なので

住宅ローン減税が20万円を超えた年でも、

残りは住民税から差し引かれます。

(住民税は最大136500円まで)

 

 

一方、夫婦2人で住宅ローンを組んだ場合は

 

1年目 旦那さん 約176400円  奥さん 約117600

2年目 旦那さん 約172200円  奥さん 約114800

3年目 旦那さん 約168600   奥さん 約112400

4年目 旦那さん 約164400   奥さん 約109600

5年目 旦那さん 約160200   奥さん 約106800

6年目 旦那さん 約156000   奥さん 約104000

7年目 旦那さん 約151800   奥さん 約101200

8年目 旦那さん 約147000   奥さん 約98000

9年目 旦那さん 約142800   奥さん 約95200

10年目 旦那さん 約138000   奥さん 約92000

 

夫婦合計 約2629000

 

となり、この借入条件だと旦那さん1人で組もうが、

夫婦2人で組もうが10年間で受けられる

住宅ローン減税の総合計額は

変わらないことになります。

 

 

逆に、この条件で夫婦2人で住宅ローンを組む場合には、

住宅ローンにかかる諸費用が2人分、

つまり2倍かかることになるので、

トータルでは2人で住宅ローンを組む方が

損になってしまうことになります。

 

 

ただし、旦那さんの所得税と住民税の額よりも

借入れした住宅ローンの年末の残高の1%に

あたる金額の方が多い場合は、

奥さんも働いていて税金を納めているとすると

夫婦2人で住宅ローンを組んだ方が、

より多くのお金が戻ってくる場合もあります。

 

 

あなたの家計がもしそういう条件に

合っているのであれば、夫婦2人で住宅ローンを

組むことも選択肢になってくるかもしれません。

 

 

すまい給付金の勘違い

 

 

そして、その他の家を買ったらもらえるお金の勘違いは、

すまい給付金についてです。

 

 

すまい給付金は新築、中古住宅を購入した場合、

年収に応じて受けられる給付金です。

 

消費税8%時は年収の目安が510万円以下の方を

対象に最大30万円、10%時は年収の目安が

775万円以下の方を対象に最大50万円の

給付金が受けられます。

 

給付金額は年収に応じて変わることになります。

(細かく言うと住民税所得割額によって給付額が決まります。)

 

 

 

このすまい給付金の勘違いする点としては、

夫婦共有名義で家を買ったら、

それぞれ満額の給付金が受け取れると

思ってしまっている方がいることです。

 

 

もらえる給付金額は住宅を購入する夫婦

それぞれの収入と住宅の持分割合に応じて決まります。

 

例えば、旦那さんの年収が500万円、

奥さんの年収が400万円として考えてみましょう。

 

旦那さんの場合は475万円以上510万円以下の

年収のため、給付金額は10万円です。

 

奥さんは425万円以下の年収のため、

給付金額は30万円です。

 

この場合夫婦で40万円の給付金が

受け取れるかというとそうではありません。

 

 

仮に持ち分割合が、旦那さん6:奥さん4とすると

 

旦那さんの給付金額10万円×0.6=6万円

 

奥さんの給付金額の30万円×0.412万円

 

旦那さんの6万円と奥さんの12万円を合わせて

18万円が給付金額の合計金額になります。

 

 

このように、夫婦共有名義で家を買ったとしても

夫婦それぞれが満額のすまい給付金を

受け取れるわけでないことになりますので、

間違えないでくださいね。

 

 

住宅ローン減税にしろ、すまい給付金にしろ

制度の内容をしっかりと理解してから、

どの方法がベストなのか、コスパがいいのか

を考えるようにしてくださいね。

 

 

 

 

 

 

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