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住宅ローンは変動金利と固定金利、どちらがいいのか?

家を購入する場合に、多くの方が迷ってしまうのが住宅ローンを借りるときの金利の種類をどうするのかということです。 金利の種類には大きく分けて変動金利と固定金利があります。 変動金利は、世の中の金利が上昇すると同じように住宅ローンの金利も上昇していくものです。 一方、固定金利はその名の通り、世の中の金利が上昇しても借入した当初の金利が一定期間変わらないものになります。 変動金利、固定金利ともにメリット、デメリットがあります。 どの金利タイプがいいのかはご自身の住宅ローンの返済計画によっても異なりますので、まずは、それぞれのメリット、デメリットを理解し、どちらが自身に適した金利タイプなのかを考えることが重要になります。 それでは、変動金利と固定金利のメリット、デメリットをそれぞれ確認していきましょう。  

変動金利のメリット

金利が低いため、毎月の住宅ローン返済額が少なくなる。

変動金利の一番のメリットと考えられるのは、やはり毎月の住宅ローンの返済額が少なることだと思います。 例えば、住宅ローンの借入金額3000万円、返済期間35年、変動金利0.7%で借入すると毎月の返済額は、約80500円になります。 一方、上記と同じ条件で全期間固定金利(フラット351.5%で借入した場合の毎月の返済額は、約91900円となり、変動金利と比べると、毎月1万円安くなります。 これを単純に35年間で考えると420万円の差になります。 このように固定金利と比べると、返済額が少なくなります。 よく、住宅会社で「毎月の家賃と同じぐらいの支払いで住宅を買えます!」と言っているのは、この変動金利で計算している場合がほとんどです。    

今後、世の中の金利が上がらなければ、返済額が低いままになる。

変動金利は、その名の通り世の中の金利が上がれば、それと連動して住宅ローンの金利も同じように上がってしまいます。しかし、逆に考えると世の中の金利が上がらなければ、毎月の住宅ローンの返済額を低いままになるということです。 近年は、低金利の状況が続いておりますので、この状況が続けば固定金利よりもお得になると言えますね。

金利が低いので、住宅ローンの支払利息が少なくなる。

住宅ローンの金利が低いということは、借入金額にかかる利率が低いということなので、住宅ローンの支払利息が少なくなります。 例えば、上記と同じように借入金額3000万円、返済期間35年で住宅ローンを借り入れた場合の変動金利と固定金利の総支払返済額を比べてみると以下になります。 変動金利0.7%の総支払利息額は、約3833000円。 一方、全期間固定金利1.5%の総支払利息額は、約8579000円。 この結果、変動金利と固定金利では約475万円の差が出ることになります。 ※変動金利がずっと変わらないことを前提にした場合です。    

変動金利のデメリット

世の中の金利が上がれば、住宅ローン金利も上がるので毎月の返済額が増える。

変動金利は、世の中の金利が上がると毎月の返済額も増えてしまいます。今後金利が上昇するかはプロでも判断が難しいので正直な所誰にも判断が付きません。 近年の日本は低金利状態が続いていますが、直近30年間でみると、平均金利は4%になります。 今後4%まで上昇するかどうかは、あまりイメージができませんが、金利が上昇する可能性は考えておくべきだと思います。 金利が上昇した場合に毎月の返済額がどう変わるのか見ておきましょう。 例えば、借入金額3000万円、返済期間35年、変動金利0.7%で借入し、10年後に金利が4 に上昇した場合の毎月の返済額はどうなるのかというと、 当初10年間の毎月返済額は、80500円でしたが、10年後に金利が4%になると、約117000円となります。 毎月3万円以上も毎月の返済額が増えてしまいます。 この上昇した毎月返済額に心理的な抵抗があるのであれば、返済計画を慎重に考える必要がありそうです。    

固定金利のメリット

低金利のうちに金利を確定しておける。

近年の低金利は、歴史的にみても珍しい状態です。この低金利のうちに低金利に固定しておけることは大きなメリットだと言えます。  

返済額が変わらないので、返済計画が立てやすい。

金利がずっと変わらないということで、返済計画が立てやすくなります。将来的に子供の教育費がかかってくるのであれば、教育費と住宅ローンの返済額がイメージできるので、どのくらいのお金があれば問題なく生活できるのかを考えやすくなります。 変動金利の場合だと、いつ金利が上昇するかわからないので教育費がかかる時期と金利上昇の時期が重なってしまうと、思わぬ支出が増えてしまいお金が足りなくなってしまう可能性も考えられます。    

固定金利のデメリット

変動金利に比べて毎月の返済額が増えてしまう。

固定金利のデメリットは、変動金利のメリットのところでもお伝えしたように毎月の返済額が付増えてしまうことです。 先程の借入金額3000万円、借入期間35年の例でいうと、変動金利0.7%と全期間固定金利1.5%では、毎月1万円以上の差が出てしまいます。 ただし、この差額1万円を「今後金利が上昇しないための保険料」のようなものだと考えれば納得できる部分もあるのではないでしょうか。    

支払利息額が多くなる。

毎月の返済額を同じく、総支払利息額も多くなります。 借入金額3000万円、借入期間35年の場合だと、475万円の差が出るという結果が出ました。  

まとめ

以上、変動金利と固定金利のメリット、デメリットについて見てきました。 どちらの方が適しているのかは、それぞれの家族構成や資産状況、教育プランなどによっても異なりますので、それぞれのメリット、デメリットを理解し、自分にはどれが適しているのかをじっくりと考えたうえで、選択していただければと思います。   変動金利か固定金利どちらが適しているのかを知るためのサービスはこちら。