和歌山家づくりのお金相談センター  > お役立ち情報  > 本当に住宅ローンと教育費の支払いに耐えられますか?

本当に住宅ローンと教育費の支払いに耐えられますか?

先週の土曜日に、和歌山市のなないろエジソンで

住宅購入者向けにセミナーを行いました。

 

「子どもが小さいと土日は時間を作れない。」

とおっしゃっていたお客様もいらっしゃったので

今回は無料託児付きでの開催でした。

 

セミナー参加者の6割の方が

託児を利用されていたので、

託児付きにして正解だったと思いましたね。

 

「家を買う前に絶対に知っておきたい住宅購入7つのルールセミナー」

というタイトルで開催したのですが、

セミナー後の皆さんのアンケートはこんな感じ。

 

「建築会社や銀行の言いなりで家を買うと危険だと思った」

 

「ローン返済に不安になったが、

家計の見直しをきちんとしないといけないと思った」

 

「希望的な考え方が先行していたので、

ある程度悪いケースも予測していくことが必要だと感じた」

 

あと、

「子供の教育費等は計画に入っていなかった」

という意見もやっぱりありました。

 

 

実は、この教育費と住宅ローンの返済というのは

人生に大きな影響を及ぼします。

 

特に一番お金が出ていく時期は

この住宅ローンと教育費の支払いが重なるときです。

 

 

あるエピソードがあります。

 

これは、実際に私に起こったケースです。

 

 

私は、大学は卒業していますが、

3回生で大学を休学しています。

 

それは3回生の初めの方に親からこう言われたからです。

 

「来年の大学の学費払われへんわ・・。」

 

突然のことなので、

「えっ?どういうこと?」

ってなりますよね。

 

理由を聞いてみると、

住宅ローンと大学の学費が負担になって

来年の学費が払えないとのことでした。

 

私には兄が1人おりますので、

教育費は私一人の分だけでなく、兄の教育費もかかっていました。

 

しかも、兄は私立の高校に行くことになったときに、

私立に行く代わりに大学は国公立を目指すように言われていました。

 

しかし、大学受験で国公立には受かることができず、

私立大学に行くことになってしまったのです。

 

 

このことも親のプランが崩れてしまった1つの原因だったようです。

 

教育費が払えない方が増えています。

 

実際にこういったケースは珍しくなく、

私の親のように

子供の教育費を準備できていない家庭が増えています。

 

例えば、日本学生支援機構の

「学生生活調査」(平成24年度)によると、

奨学金を受給している学生の割合は、

大学学部(昼間部)で52.5%、

大学院修士課程で60.5%、

大学院博士課程で66.2%

となっています。

 

大学生の半分以上は、奨学金を利用しているのです。

この数字は年々増加しています。

2年ほど前には50%を割っていたんですけどね・・・。

 

 

最近は、子供が小さいご夫婦の相談を受けていますので、

希望する教育費のプランは必ずお聞きします。

そうするとほとんどの方は

 

「子供が希望する教育は受けさせてあげたい」

とおっしゃられます。

 

ただし、実際にいくらぐらいかかるのかは

把握されていない方がほとんどです。

 

では、教育費は一体いくらぐらいかかるのでしょうか。

文部科学省が発表している

「子供の学習費調査(平成24年)」

で確認してみましょう。

kyouikuhi

 

 

 

 

 

 

 

 

これを見ると単純計算で

幼稚園から大学まで公立で約746万円、

幼稚園から大学まで私立だった場合は2124万円かかることになります。

 

和歌山では、幼稚園からずっと私立と考える方は少なく、

中学校までは公立で高校と大学は私立を想定している方が多いです。

 

そうなると、一番お金がかかるのは、高校以降です。

高校になる前にどれだけ教育費を準備できるかが重要になってきます。

 

たまに、

「子供の大学費用に貯めていたお金が

大学入学前に冬期講習や受験代ですべてなくなってしまった。」

という方もいますので、計画的に準備する必要がそうです。

 

あなたも住宅を購入される場合は、

上の数字を参考に、住宅ローンを組んでも

今後の教育費をしっかりと貯めていけるかどうか

について気にしてみてくださいね。